神奈川県と連携し、2025年2月13日に鎌倉市材木座海岸にて海難救助ドローンの実証実験を実施しました。

実証実験の目的
本実験は、2022年夏に鎌倉市由比ガ浜で発生した海難事故をきっかけに開発された海難レスキュードローンの実用性を検証するために行われました。事故当時、複数人が流され、高校生1名が犠牲になるという悲しい出来事がありました。これを受けて、より迅速で効果的な救助を実現するための新しい技術として、弊社はドローンを活用した海難救助の研究・開発を進めております。
ドローンの特徴
本ドローンには、以下のような特長があります。
- 最大4つの救助用具を搭載可能で、一度に複数人を救助可能。
- 機体自体が水に浮く設計であり、万が一投下した浮き輪が水難者に届かない場合でも、救助活動を継続可能。
- 通常の2倍のバッテリー寿命(40分間)で、長時間の捜索・救助に対応。
- 風速10m/sの強風下でも飛行可能で、悪天候時の救助にも活用可能。
実験の内容
当日は風の影響がある中での検証となりましたが、水難者を想定した2名に対し、救助用浮き輪と波の方向を示すマーカーの投下を行いました。実験は成功し、ドローンの基本的な機能が確認されました。
ただし、救助用具の投下時に風の影響で浮き輪が流される可能性があることが課題として浮かび上がりました。現在、この課題を解決するための改良を進めており、より確実な救助が可能となるよう調整を行っています。
メディア掲載
本実証実験の様子は、**NHKおよびTVK(テレビ神奈川)**で取り上げられました。
NHK首都圏ニュース:https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20250213/1050022844.html
テレビ神奈川:https://news.yahoo.co.jp/articles/801cc4bcb1c4efdef916d81f3d563c55027a3bb5
今後の展望
引き続き本プロジェクトの開発を進め、2027年までに本ドローンの実用化を目指します。「このドローンがあるから安心して海で遊べるね」と誰もが思える未来の実現に向けて、引き続き挑戦を続けてまいります。
今後の進捗についても、随時お知らせいたしますので、ぜひご期待ください。